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スタッフブログ いちない日記

「島根大学医学部内科学講座 内科学第一」のスタッフ日記です。

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1月の日記 No2 神戸より

2011年01月20日

今回は、神戸大学に留学中の田中先生からです!

 

 

こんにちは、昨年4月から神戸大学で研究生活をしている26期の田中賢一郎です。

 

写真は研究室から見える神戸大学附属病院です。

 

私が所属する神戸大学の骨代謝内分泌グループは杉本教授、山口准教授をはじめとする現在島根で活躍中の先生方が研究されていた歴史ある研究室です。

現在は梶先生(前右)、井上先生(後中央)、東槇さん(後左)、松本さん(後右)、私(前左)の5人で研究を行っています。

私の場合、卒業3年目に内科学第一に入局し、大学で1年間病棟業務を行った後、研究経験ほぼゼロの状態で神戸での研究生活をスタートさせました。学生時代の実習以来ほとんど実験らしいことをしていなかったので、ピペット操作や遠心機の使い方さえ分からない状態でした。

はじめのうちは、ひたすら助手さんの後ろについてノートに実験手技を書き込む毎日でした。そして指導医の梶先生とは毎朝discussionを行い、実験結果の解釈、今後の実験計画の立て方を中心に学びました。それを何カ月も繰り返すうちに、少しずつではありますが、自分で実験できるようになってきました。

現在の研究内容は、DNAマイクロアレイで抽出された新規骨形成因子を筋芽細胞に導入し、骨芽細胞への分化における役割を解明することです。これは筋組織と骨ミネラル代謝の相互関連の解明にもつながり、全身の筋が進行性に骨化する原因不明の難病であるFOPの病態に関わっている可能性があり、非常に興味深い研究です。

神戸は六甲山系の豊かな自然、洗練された港の風情、そして異国情緒あふれる街並みをもつ、おしゃれで住みやすい街です。時間があれば神戸ビーフ、夜景なども満喫できます(写真左:清野教授)。

臨床から離れ、研究に没頭できる今の環境は本当に貴重なものと思います。神戸での研究生活も残りわずかとなりましたが、やれるだけやって、学んだことを島根で還元できたらと考えています。

 

臨床に加え研究もしたいと考えている方、当科では神戸に国内留学という選択肢もありますよ。おすすめです(写真:工事中お世話になった下垂体グループの先生方とともに)。

 

 

田中賢一郎

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