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診療案内

当科では内分泌代謝領域の診察を行っております。

病気について

特徴

糖尿病 病状に合わせた治療とともに、合併症の診断・治療も行っています。
1型糖尿病の方にはインスリンポンプ治療も行っています。
その他の代謝性疾患 高血圧、脂質異常症、肥満症などメタボリック症候群の治療を行っています。
骨粗しょう症 診断、治療ともに積極的に行っています。
甲状腺の病気 超音波検査、細胞の検査も当科で行っています。
疾患によっては、耳鼻科、放射線科と協力して治療しています。
副甲状腺の病気 副甲状腺は甲状腺の外側後面に4個ある米粒大の小さなホルモン臓器です。
その他の内分泌の病気 ホルモンに関系する様々な病気を診療しています。
腎疾患 特に糖尿病に関連した腎臓病を診療しています。

 

病気の説明 

糖尿病

糖尿病は、膵臓から出てくるインスリンというホルモンが十分働かないために、血液の中の糖分が効果的に利用されない病気です。

肥満症(標準体重以上に体重)、高脂血症(血液中のコレステロール、中性脂肪が多くなる)、痛風(血液中に尿酸が増える)などを合併することが多く、まず専門医や栄養士による食事指導を受けることが大切です。 自覚的には疲れやすい、のどが渇く、尿の量や回数が増加するなどの症状を伴うことがあります。

しかし、全く自覚症状がない事がむしろ多い病気なので注意が必要です。合併症を引き起こす事があるので、早めの受診が必要です。

糖尿病性腎症

糖尿病を有している方の約4割が糖尿病性腎症を患っておられます。まずは定期的な尿検査で少量の蛋白尿(アルブミン尿と言います)をチェックし、腎機能の確認を行い適切な治療が必要です。10年前に比べ、糖尿病性腎症に対する優れた治療が可能となってきました。特にSGLT(エス・ジー・エル・ティー)2阻害薬は驚くべき治療効果を発揮しています。きっちり治療を行えば、多くの皆様の腎臓を守り、透析療法に進展することを防ぐことができます。当科では糖尿病性腎症専門外来を開設しています。

骨粗鬆症

骨の密度が減ってしまい、骨の質も悪くなり、その結果骨折の危険性が非常に高まった状態が骨粗鬆症です。
ちょっとした転倒で大腿骨頸部(足のつけね)や背骨の骨折をきたし、そのため寝たきりになってしまうことも多々あります。

最近骨量測定法や骨粗鬆症治療薬の開発が急速に進み、何の苦痛もなく短時間で的確に診断でき、骨粗鬆症と診断された場合には血液、尿検査で適切な治療薬を選択し、治すことが可能となってきています。

腰痛などの症状がある場合はもちろんのこと、全く自覚症状のない方も一度は受診されることをお勧めします。

甲状腺の病気

のどの前方にある甲状腺からでている甲状腺ホルモンが多すぎると、汗をかきやすくなったり、やせたり、手がふるえたり、いらいらしたりなどのいろいろな症状がでます。逆に甲状腺ホルモンが少なすぎると、寒がりになったり、便秘をしたり、疲れやすくなります。

通常、甲状腺がはれる事が多いですが、若い女性に多いバセドウ病や高齢者に多い慢性甲状腺炎などいくつかの病気が含まれますので、正確な検査が必要です。悪性の病気は少ないのですが、治療に時間がかかるのも特徴的です。

副甲状腺の病気

副甲状腺は甲状腺の外側後面に4個ある米粒大の小さなホルモン臓器です。血液中のカルシウム(Ca)濃度を監視しているのが副甲状腺からでる副甲状腺ホルモンです。

このホルモンが出過ぎる病気(原発性副甲状腺機能亢進症)では、のどがかわいたり、尿の回数が増えたり、骨が溶けたり、腎臓に石が出来る事もあります。

また腎臓が悪いためにこのホルモンが過剰に分泌され、骨に大きな障害が引き起こされることもあります。

このホルモンが少なくなると、手足がしびれたり、ひどい場合にはけいれんをおこすこともあります。これらの病気は早期にきちんと診断し、的確に治療を受ければ、軽快する病気です。

その他種々の内分泌疾患

その他の脳下垂体、副腎、性腺など内分泌臓器の異常によってはホルモン分泌機能が病的に変化する病気です。身長が低い、尿が多い、やせ、肥満、月経不順、乳汁分泌異常、顔付きや体毛の病的変化など、いろいろ特徴的な症状でホルモンの異常が出現します。

これらの病気は多彩な症状を示すことが特徴ですが、徐々に変化するので家族でも気がつかないことがあります。高血圧、糖尿病、出産後の体調の変化の際にも注意が必要です。

通常の住民検診や健康診断などでは実施されないことが多く、見落とされることが少なくありません。気になる変化があれば早目に受診してください。

腎臓の病気

腎臓はおなかの後ろ側に左右2つあります。主な役割は体にとって不必要なものを尿として捨てる働きをします。腎臓が弱ってくると体のむくみや高血圧を伴うことがあります。

糖尿病が長く続くと腎臓が悪くなることもあります。自覚症状が乏しいことが特徴で放置されがちです。

しかし、最初から正確に診断して適当な治療を開始しないと、血中の老排物が尿中に十分排泄されないために、人工腎臓による血液透析が必要となります。

当科で主に行う検査

当科では病気に合わせて、下記などの検査を行っています。

動脈硬化の検査

  • 脈派検査
    血管年齢や血管のつまり具合がわかります

  • 頚動脈エコー
    首の動脈を超音波で見ることで、
    直接動脈硬化を目で見ることができます。

  • 内臓脂肪面積
    腹部CT検査で内臓脂肪面積を測定します。

  • 血管内皮機能検査
    初期の動脈硬化を発見する最新の検査です。
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CT検査
血管内皮機能検査
血管内皮機能検査

 

糖尿病関連検査

  • 神経伝道速度、自律神経検査
    糖尿病が原因の神経障害の有無や程度がわかります。

  • 24時間持続血糖測定
    最大3日程度、5分間毎の連続した血糖値を知ることが出来ます。
24時間持続血糖測定

 

甲状腺の検査

  • 甲状腺エコー
    甲状腺の大きさや状態、腫瘤などが分かります
  • 甲状腺穿刺
    細い針を甲状腺に刺して、甲状腺の細胞を検査します。外来でできます。

ホルモンの検査

  • 負荷試験
    お薬を注射しホルモンの反応を見ることで、病気の診断をします。採血検査です。

骨そしょう症の検査

  • 骨密度検査
    レントゲン検査で骨密度を測定することができます。
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