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研究について

当講座では内分泌代謝学の幅広い分野にわたって臨床的ならびに基礎的な研究を行っています。

山本昌弘

研究テーマ:糖尿病における骨代謝異常

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近年糖尿病患者では骨密度が高いにも関わらず骨折の相対危険度が高いことが明らかとなり、糖尿病に特有の骨代謝異常として骨質低下が示唆されています。

終末糖化物質(advanced glycation end-products)とその受容体や、CT撮影装置などの臨床画像を用いた骨構造解析を通じて骨質を規定する因子を研究中です。

内分泌の視点から骨代謝異常と糖尿病合併症との関連を調査し、糖尿病患者さんの予後やQOLを改善する治療法につながる研究を行っています。

 

守田美和

研究テーマ:糖尿病・生活習慣病と動脈硬化

糖尿病・生活習慣病における動脈硬化発症には様々な要因が複雑に関連しており、まだ解明されていない事も多いのが現状です。私は、糖尿病・生活習慣病患者さんの合併症予防・抑制の糸口になる動脈硬化発症機序の解明を目指して研究を進めています。

臨床研究では、初期動脈硬化指標である血管内皮機能検査(FMD)を使用し糖尿病・生活習慣病患者の血管内皮機能に着目して、悪化、改善に関連する因子などについて研究しています。また、基礎研究でも臨床研究と関連のある内皮細胞を使用し、糖化産物や尿毒素物質による内皮障害のメカニズムについて研究を行っています。

今後は持続血糖測定器(CGMS)、人工膵臓を使用した研究も進める予定です。

 

野津雅和

研究テーマ:内分泌疾患におけるCa調節機構の解明と臨床応用

Calcium(Ca)は生命活動の維持に必須の電解質であり、血中Ca濃度は常に一定の範囲に入るように副甲状腺、骨、腎臓、腸管において細やかに調節されています。

Ca調節機構を担う内分泌臓器といえば副甲状腺ですが、その他にも甲状腺、副腎、性腺などの内分泌疾患がCaおよび骨代謝調節の破綻を引き起こします。これらのCa調節機構の破綻が、内分泌疾患の合併症に与える影響を検討しています。

診療で感じた疑問や課題について検証し、内分泌疾患をもつ方の生活の質や健康寿命を改善することを目標に研究を行っています。

 

川北恵美

研究テーマ:糖尿病とがん、微量栄養素不足と代謝障害

糖尿病がある方は特定のがんにおいてリスクが高いことが報告されていますが、糖尿病とがんの関係はまだ分かっていないことが多いです。私たちの研究室では、膵癌細胞や乳癌細胞を用いて糖尿病に伴う病態や糖尿病治療薬ががんの進展に与える影響について基礎研究を行なっています。研究成果を通して、糖尿病がある方のがんリスク軽減やそのメカニズムの解明を目指しています。

もう1つの研究テーマは、ビタミンDやマグネシウムといった私たちの生活に欠かせない微量栄養素の不足状態が糖尿病や高血圧といった代謝障害に寄与する可能性についてです。ビタミンDやマグネシウム不足は世界的にも問題となっている栄養障害で、先進国においてもそれらの欠乏頻度は30〜40%にのぼるとの報告もあり、基礎研究・臨床研究を通して適切な栄養素補充の重要性について明らかにしていきたいと考えています。

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