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以前は「糖尿病性腎症」のみが糖尿病患者に合併する唯一の腎疾患名として用いられてきました。しかし、合併症制御を目的とした治療の拡充や高齢化・病歴の長期化などにより、糖尿病患者に併存する腎臓病変は古典的な「糖尿病性腎症」とは異なる進展形式を取るものが増えてきています。しかし、そのような複雑化した腎臓合併症を表現する疾病名については、世界中で混乱があります。米国とヨーロッパでも考え方に少し相違があるようです。
これらを受けて、日本糖尿病学会と日本腎臓学会では、Diabetic Kidney Disease (DKD) に対応する日本語訳を「糖尿病関連腎臓病」としました。また、疾病概念を、「糖尿病および関連する病態、併存疾患、あるいは治療の影響などを含め、糖尿病症例が一生の中で経験し、糖尿病状態が病態に影響を及ぼしている可能性がある慢性腎臓病を包含し、糖尿病関連腎臓病と定義する」としました。この取りまとめは、日本糖尿病学会の植木理事長および日本腎臓学会の南学理事長のご指導のもと、当科の金﨑が主導して行いました。
この件に関する論考は、
日本糖尿病学会誌「糖尿病」に https://doi.org/10.11213/tonyobyo.67.43
日本腎臓学会の英文し「Clin Exp Nephrol」にhttps://link.springer.com/article/10.1007/s10157-024-02537-z
それぞれ公開されています。
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